ハリーポッターを読んだ時にFudge(ファッジ)という名前を初めて知り、聞いたこともない見たこともないお菓子の名前にどんな味がするんだろう?と夢見ていました。
イギリスへ行って初めてファッジを食べた時、甘い!という衝撃と共にしっとりしているのにホロッとしていて、口に入れた途端にスーッと溶けていく初めての感触に一口で虜になったのを覚えています。
イギリスではファッジの専門店や駄菓子屋さんなどでブロックのような大きめな塊で量り売りで売られていて、バニラ、チョコ、苺、ミント、ナッツなどカラフルで目移りしてしまうほど様々なフレーバーがあります。
一個が大きいなあ、食べきれるかな・・・と悩んでいると、こんなのテレビ見ながらペロリよ!とお店のお姉さんに言われて、さすが本場だ!と、そこのチョコレートファッジを買ったらとってもおいしくて、なるほどペロリだわ~!とさらにファッジを好きになりました。
ファッジと並んで出てくるお菓子にトフィー(Toffee)があります。
私はいつもどっちがファッジでどっちがトフィーだっけ?というかトフィーってなに??とファッジもトフィーもごっちゃになっていたのですが、現地でお菓子を色々と食べ漁っているうちに、ファッジが柔らかいやつ、トフィーが飴みたいな硬いやつ、というなんとなくの基準が分かるようになりました。
これは前にイギリスへ行った時に缶が可愛くておみやげに買ってきたファッジ(上)とトフィー(下)
ファッジはレモン味のみで甘さの中にレモンの爽やかさがあって最高においしい!
トフィーはバターやチョコやミント、世界一ますいお菓子と言われるリコリス味と色々入ってます。
上がファッジ、下がトフィーです。
見た目全く一緒です。ファッジはホロッと感のあるいわゆるファッジ、トフィーは固くなく、まるでキャラメルのように柔らかい感じでした。ほぼ似ています。
こうなってくると、ファッジとトフィーって何が違うの?とまたもや疑問に思ってしまいます。
調べてみると、基本の材料として
・ ファッジ → 砂糖、牛乳、バター
・ トフィー → 砂糖、バター
・ キャラメル → 砂糖、クリーム
という違いのようですが、レシピによってはトフィーでもミルクやクリームを入れるものもあるので、ちょっとあいまいです。
一番分かりやすいが製造工程です。
ファッジもトフィーもキャラメルも砂糖や他の材料を火にかけて煮詰めて作っていくのですが、そこの煮詰める温度によって分けられるようです。
・ ファッジ → 115℃
・ トフィー → 140~150℃
・ キャラメル → 120℃
・ 飴 → 160℃
とその温度の差によって出来上がりの柔らかさが異なってきます。(柔らかい順にファッジ、キャラメル、トフィー、飴になる)
ファッジとトフィーの違いは基本の材料と煮詰め温度、これが分かりやすいかなと思います。
そしてそれを参考にレッツ・ファッジ作り!
バニラ以外の材料を全部鍋に入れて弱火で115℃になるまで火をかけていきます。
これがまたすぐ焦げるので(2回失敗しました)要注意です。
115℃(氷水に煮詰めたやつを少し垂らしてみて、柔らかいボール状になればOK)まで煮詰めたら火からおろして、バニラを入れてちょっと固まってくるまでよーく混ぜます。
そして型に流して、常温で冷ませば出来上がり!
しっとりホロホロでバニラの香りとあま~い味がたまりません。おいしい!これぞイギリスの味!
イギリス流に大きめカットはせず(笑)、一口サイズに切って紙で包んでみました。
なんとも言えない優しい味と甘さが疲れた体も心を癒してくれる素敵な一粒です。
次回はレモン味に挑戦してみたいです。