ヴィクトリア女王が愛したケーキ
スポンジにジャムを挟んで粉糖をかけただけのとってもシンプルなケーキですが、名前だけでなくその存在はイギリス菓子界の女王、誰からも愛されるケーキです。
スポジケーキと言ってもショートケーキのようなふわっふわの柔らかな口どけの生地ではなく、パウンドケーキと同じバター、砂糖、卵、小麦粉が同割で作られるしっかり重めの生地で、そこにラズベリーやイチゴジャムをたっぷりとサンドします。 他にもバタークリームやホイップクリームを一緒にサンドしてリッチなケーキに仕上げることもあります。
ヴィクトリアスポンジを焼く時にはVictoria Sandwich Tinという専用のケーキ型があり、
深さが浅いのでパサパサにならずに短時間で一気に焼き上げることができます。
生地の作り方はバターと砂糖をよくホイップして作る方法や、すべての材料を一気にボールに入れてガーッと混ぜちゃう方法など人それぞれのようで、丁寧に材料をひとつづつ混ぜていくと口当たりなめらかな上品なスポンジに、一気混ぜは素朴さが出てイギリスらしい味わいになる気がします。
私はシンプルにジャムだけ挟んだ物が好きです。
焼いた当日はふんわりと卵の優しい香り、翌日はしっとりバターの香り、いつ食べてもおいしいです。
この飽きのこないシンプルさが長く愛される理由の一つなんだろうなと思います。
本当にシンプルなケーキだけれども、紅茶との相性はぴったりで^^
なんとなく女王様が好きだったケーキだと思うと、ちょっと優雅な気分に浸れます。