Peak District National Parkを歩く

Peak District National Park（ピーク地方国立公園）

イングランド北部
マンチェスターより南東に位置します

「Peak District National Park 」ピーク・ディストリクトはイギリスで最初にできた国立公園です。

National Parkといえば、
我々日本人には一番有名なのは「Lake District National Park」湖水地方ですね。
ピーターラビットで有名な素晴らしく美しい景色が広がる大好きな場所です。
他にも、North York Moors National Park、Snowdonia National Park、Dartmoor National Park、どこも本当に素晴らしかったのでピーク・ディストリクトもさぞかし良いのだろうなぁと夢が膨らんでいました。

ピーク・ディストリクトという場所は日本人的にはあまり聞いたことのないエリアではないでしょうか。
私もここに行きたいと何故思ったのかというと、地方菓子のベイクエウィルプディングの故郷だからということがきっかけです。
調べてみると、絶対に行きたい！散策したい！と個人的に大変心を揺さぶられました。

こちらの旅の記録は2019年夏に訪れたものとなります。

今回はイギリスに住む友人が車を出してくれまして…！
いつも電車・バス・歩きの公共交通機関使いの私としてはこんな贅沢旅してもいいのかい！？というぐらいに嬉しかったです。

国立公園に入ると放牧されている羊や牛たちが草を食んでいる姿が見られます。
これぞまさにのどかな田園風景といういつ見てもたまらなく好きです。

Monsal Daleの渓谷

見晴らしの良い丘の頂上から谷を見渡すことができます。

これが、美しい！
自分の写真の腕では伝えきれないのが非常に残念です。素晴らしく美しい渓谷です。
小花が咲き乱れる丘、谷には石の橋がかけられた穏やかな川が流れ、小さな集落がひっそりと。
湖水地方にもコッツウォルズにもない、ピーク地方だからこその谷の景色が広がっています。
何時間でも見ていられる。
見晴らし台にはパブがあったので、時間があればこちらでゆっくり景色を堪能するのも良いかと思います♪

そして、ここからは念願のピーク地方国立公園を歩きます！
ルートは　Edale → Castleton 　約一時間の歩きです。

ルートはパブリックフットパス（遊歩道）よりいざ！

まずは平たんな砂利道から
楽々です

羊の放牧地を通ります

どこまでも羊、羊、羊
顔が黒い子、耳が長い子、種類が色々いるので羊だらけでも楽しい

奥に見える丘はヒースの花が咲いているようで、紫色に染まっています

進んでいくうちに丘というよりも山のような荒らしさが出てきました

このあたりから穏やかな羊の丘→ゴロゴロした岩が転がる山登りになってきました…
簡単なトレッキング感覚でいたため、ちょっと心が折れ始める

ちゃんと運動靴を履いてきてはいたのですが、足を挫きそうなくらいに石がゴロゴロ＆岩上り
そして、やっと平坦な道路へ、助かった！

車がビュンビュン通る横の砂利道を進みます…

進みます…

は、果てしない！

もうすでにここまでで一時間以上歩いています。
あれ？一時間のルートでは？？

そして我々は車で来ているため、往復せねばなりません。
現在の時間16時少し前
GPSのマップ的には半分来たか来ないか

これは、無理だ…


あきらめてUターンしました。

敗因
①ピークディストリクトの道をなめていた
②長ズボンを履いていたにもかかわらず、公園内に咲きまくっているアザミの棘が足に刺さりまくり体力と気力を消耗（その後これを我々はアザミアタックと呼ぶ）


引き返すという英断を下し、車でキャッスルトンへGO！

車って素晴らしい
30分もかからずに目的地キャッスルトンに到着です。

丘の上に建つのは古城Peveril Castle

しかし時間はすでに17時
どこのお店も閉まっていて、唯一開いていたショップ＆休憩所でよくわからんねじねじアイスを買い、岩の道とアザミアタックで疲れ果てていた気持ちをリセット。

古城もお店も閉まってしまっていますが、せっかくなのでキャッスルトンの村を散策します。

キャッスルトンはベイクウェルよりも小さいく、それこそ30分もあれば集落を一周できます。
それにしてもこちらも可愛い街並み。
湖水地方ほど北へは行かないので、柔らかい色合いの石作りの家が可愛らしい印象を受けます。

ハイストリートへ

おいしそうなものが…！

特にここのファッジ屋さん…　食べたかった…！
絶対においしい

にぎわっていたパブ
このパブのすぐ隣はナショナルトラストになっていて、牛が放牧されていました。

車なのでアルコールはパス、ここでキャッスルトン散策は終わりにしました。

ピークディストリクト散策は以上となります。

メインがベイクエウィルプディングだったため、国立公園の散策はほんの一日ほどしか時間を取っておらず、一日しかとっていなかったこと大変後悔しました。
他にも行きたかった場所があったのですが時間切れで諦めたりもしたので…
それでも 車だったからこそここまで一日で回ることができました。
車を出してくれた友人には本当に感謝です。
ぜひともまた訪れたいし、その時にはたっぷり時間を取って万全の装備をしトレッキングも再挑戦したい！

有名スポットにはバス停があることが多かったので、バスで回ることも可能と思います。
もしトレッキングを予定されるのであれば、時間はかなり余裕をもって行動をすることお勧めします。
そしてアザミアタックが本当に地味に体力と気力を奪います。
ぜひとも靴もズボンも厚めの物を！

ピークディストリクトの旅でした。

国立公園でも湖水地方とは違う魅力が詰まっています。
ここでしか見られない素晴らしい景色がたくさんあります。
荒らしさを感じる山々と素朴で温かさを感じる集落の組み合わせがとても好きです。
イギリスは素敵な場所が多すぎる！
時間をたっぷりと取ってまた訪れたいです。