イギリスの情報を色々調べている時に出てきたScotney Castle(スコットニー・キャッスル)、”カントリーハウス&ロマンチックガーデン&14世紀の古城&美しい森”というおとぎ話の世界を作り上げたかのような素敵過ぎる場所で、管理をしているナショナルトラストがあまりの人気にガイドブック等に掲載を許可していないというイギリスの隠れた(?)名所、まさに秘密の花園です。
もうこの情報を見てから行きたくて行きたくてしょうがなかったのですが、調べてみるとなかなかのアクセスの悪さ。
これはマイカーのない人間にはめんどくさいな・・・と思って行くのを半分諦めていたのですが、そんな素敵スポットがあるという話をフラットメイトに話すと、行こう!なんとかなる!となんとも心強いお誘いをもらい、焦がれたおとぎの場所へと行チャンスが到来しました。
そんなスコットニー城まではロンドンのCharing Cross 駅からTunbridge Wells駅まで乗り換え無し一本で約一時間、
Tunbridge Wells駅を出て大通りへ向かうとたくさんのバス停があるのでBus stopCまたはTの乗り場で255,256,293のいずれかのバスで向かうことが出来きます。バスの本数が少ない&たいてい時間に遅れてやってくるので、乗れそうなバスが来たら運転手さんにスコットニーまで行くか聞いて乗ってしまうのがよいと思います。
マップで調べるとバスに乗っても最寄りのバス停からお城までかなりの距離があり、歩くのを覚悟をしていたのですが、その時の乗ったバスの運転手さんがとても親切な方で、「スコットニーに行くの?ならちょうどバスのルートだから門の前まで乗せてってあげるよ。」とのこと!
しかも「帰りもバスの時間に合わせて門まで迎えに来てあげるよ。時間はえーと、◯時と、△時と何時がいい?」と!
なんてこった!神様がここにいらっしゃる!
ということで、優しさの結晶の様な運転手さんのおかげで長時間ウォーキングをする事無く、お城へと行くことが出来ました。ありがとうございます。
スコットニー・キャッスルは780エーカーの広大なエステートを持っています。なので門からお城までちょっと歩きます^^;
ハウスのオープン時間が11時からとのことで、ちょっと時間があいてしまったので、その広大なエステートを散歩してみました。
牛や羊が放牧されていています。
誰でも無料で入れるので犬の散歩道にも利用されていました^^
ぐるっと朝の爽やかな散歩を堪能して、チケットを購入しいざ入場です。
まずは湖上のお城の前に1837年に建てられたビクトリア朝のカントリーハウスから見てみることにしました。
こちらは元領主の住居となっていた場所です。
お城も楽しみですが、こちらも立派で中に入るのが楽しみです。
豪華過ぎずシックで落ち着いていて、これぞイギリスの貴族の邸宅という感じです。
図書室には秘密の隠し扉があるとかで、ゆっくり見るととても楽しめそうです。
家の最後の所有者だった妻のベティさんは大の猫好きだったようで、家のいたるところに猫グッズが!
私も大の猫好きなのでたまりません!かわいいー!
また、飾られている絵や置き物をみるとベティさんがラブリーな方だったのが分かります。
上のシックな住居部分とは違い、キッチンは使いやすそうなヴィンテージな雰囲気です。
可愛い!ここに住みたいです!
そして、本当のこの家の最後の住居者はベティさんが可愛がっていた猫ちゃんです。
彼女が亡くなった後も愛猫が家に住めるようにと遺言を残したそうです。
その話を聞いただけで猫好きは涙腺崩壊です。
キッチンがお気に入りの場所なのか、カリカリや寝心地の良さそうな猫ベッドなどがそろっていました。
ちゃんとお世話をしてもらってご主人の残り香のある家で最期まで過ごせるなんて本当に幸せものの猫ちゃんです。良かったね!
テラスからは広大な領地と静かな森が見えます。
そして、さあいざ!お城へ!
あ~!ずっと来たい見たいと思っていた景色がそこに!
小さな湖の中心に建てられた小さな古城、丸い塔が可愛らしいです。
横には芝が整えられた広場があります。
お庭の見頃は5~6月だそうで、私が行ったのは夏の終わりだったために見事だと噂の白い藤の花は見れませんでした。
奥に進むと廃墟になっていて、崩れた壁を活かしたお庭が作られています。
廃墟の中にあると植物の生命力が際立っていつも以上に美しく見えます。
廃墟の中庭を通り抜けると、
塔の入口に出ます。
湖には魚がたくさん泳いでいます。
湖の周りをぐるっと一周することが出来て、古城の全体を見れます。
ボート小屋までも可愛い。
本当にどこから見ても可愛い。
あー!本当に来てよかった!!
なんとかなる、行ける!と誘ってくれたフラットメイトに感謝感激です。
最後に、ギフトショップとティールームも併設されています。
ギフトショップは猫好きは必ず寄ったほうがいいです!
もう~~可愛い猫グッズがたくさんあります。
私はスコットニー城主の猫ちゃんのイラストが描かれたオリジナルティータオルと、イギリスの城と猫を組み合わせた写真集を買いました。
どちらもお気に入りで私の宝物です。
スコットニー・キャッスル、期待以上にすばらしい所でした。
湖に建つお城の景色はもちろん、ハウスが素晴らしかったです。
よくある歴史的な展示物としての家ではなく、そこには元領主の方の生活感が残り、その人柄を感じることができて見学していて本当に楽しかったです。
そしてなんといっても全国の、いえ全世界の猫好きの方は必見!猫への愛で溢れているすばらしい場所です。
Scotney Castle
ナショナルトラストのHPでは電車でのルートは最寄り駅がWadhurst駅より5½ milesとなっていますが、最寄り駅からバスを使って行くのであればTunbridge Wells駅から行くほうがバスの乗り換え無し一本でいけるので楽だと思います。
上記マップはTunbridge Wells駅よりスコットニー城までのルートです。
駅前のバス停から256,255,293いずれかの番号バスに乗ればお城近くのバス停まで行けます。親切な運転手さんに当たれば、お城の門まで送ってくれるかもしれないので交渉してみると良いかもしれません。ちなみに門からはお城の入り口まで15分程度歩きます。ご参考までに。