ウェールズの伝統菓子のバラ・ブリス
“Bara brith” はウェールズ語で”まだらのパン”という意味で、レーズンなどドライフルーツがたっぷりと入っている見た目がまだら模様にみえることから呼ばれた名前です。
伝統的な昔の作り方ではイーストを使っていたようですが、今では簡単にベーキングパウダーを使って膨らませることが多くなっています。
配合の基本は小麦粉、卵、膨らまし粉(イースト)、砂糖、牛乳、ワインや紅茶に浸したドライフルーツ。そこにバターやマーガリンなど油脂をを入れたり、糖蜜を入れたり様々あるようです。
ぱっと見パウンドケーキに見えるので、しっとりおいしいフルーツケーキの様な味を期待して食べると絶句する味です(笑)
ロンドンのティールームでいただいた、私が初めて食べたバラ・ブリスです。
一緒に行った友人と共にパクっと一口。
流れる沈黙。
友人が一言「・・・・・・・・私、もうこれいいや。」
うん、分かる。その気持ち。
味はガツンとレーズン、ケーキというよりレーズンパンに近い味です。そして食感はパサパサというかボソボソというかもっそもそなのです。想像の3倍はもっそもそです。
う~ん、あんまりおいしいものじゃないなぁと思いつつ、添えてあるバターを塗って食べてみると・・・
あれ?おいしい気がする?いや、これおいしいぞ!と実に私好みの味でした。
アイルランドの黒パンや北欧系の黒パンなど、もそもそしているパンを食べるとニヤニヤしてしまうほど、もそパン(もそもそしているパン)が好きな私にはこのバラ・ブリスは好みの味でした。
今回はレーズン多めのドライフルーツを紅茶漬けにし、卵、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳、砂糖で油脂を入れないレシピで焼いてみました。
ドライフルーツを漬けた紅茶はヨークシャーティーを使いました。
ヨークシャーティー(ゴールド)は個人的に想い入れがある紅茶で、ホームステイ先のホストマザーのお気に入りでした。
イギリスで初めて家のお茶として飲んだのがこのヨークシャーティーでした。
いつでも自由に飲んでねとホストマザーが言ってくださり、紅茶はいつでも好きなだけ飲むことができ、そして普段飲むのはティーカップではなくマグカップで。
ああ、紅茶ってこんなにカジュアルに飲めるものなんだ!とその時衝撃を受けたのを覚えています。
それ以来このヨークシャーティーを飲むと、お茶と共にホストマザーと過ごした日々が思い出されて今では私もお気に入りの紅茶です。
バラ・ブリス作り方は本当に簡単で、すべての材料を混ぜて低温でじっくりと焼くだけ!
焼きあがったら1cmくらいに薄めにスライスしていただきます。食感がしっとりとしていないので厚めにスライスすると食べるのが大変です。
そのまま食べても良いのですが、バターを表面に塗って食べると格段に美味しくなります。
生地にバターが入っていないのでたっぷりと塗っちゃっいます(笑)
アフタヌーンティーは空腹しのぎにバタ付きパンと紅茶を飲んだのが始まりだと言われています。
まさにこんな感じかな?
紅茶もケーキもティーセットも茶色づくしで地味な感じですが、自分が好きな紅茶に、好きなお茶うけ、お気に入りの茶器で私には最高の組み合わせの最高のティータイムになりました。
このブログを見て初めてヨークシャーティー・ゴールドを買ってみました。確かに美味しい!ミルクティーにぴったりで、好きな紅茶になりました。
以前友達のお宅でレディグレイをよばれて以来大好きになり、それまでアールグレイは苦手だったのですが、だんだんアールグレイも飲めるようになり、今では大好きです。
他の紅茶はあまり違いがわかっていませんが、私も少しずつ紅茶がわかるようになりたいです♪
みっちー様
ヨークシャーティーのゴールド美味しいですよね*^^*
普通ラベルのものより香りが良いのでお気に入りです♪
ミルクティーで素敵なティータイムをお過ごしください^^