リンゴの薄焼きパイ、アップル・ガレットを焼きました。
今回はイギリス菓子ではなく、フランス菓子より
Apple Galetteとしましたが、この名前であっているのかな?フランス語で言うならTarte fine aux pommesでしょうか。
この薄いリンゴのパイは前々からずっと焼いてみたかった菓子です。
イギリス菓子ではないのですが、このパイと出会ったのはイギリスのコッツウォルズのストラウドという町にあるカフェでした。
こちらがストラウドのカフェで食べたピザのように薄いアップルパイ
これまでアップルパイというと日本でもよく見る何層にも重なったサクサク生地にとろっと柔らかいリンゴが包まれたものや、イギリス式の素朴な生地に生のりんごを包んで焼き上げたものなどで、こんな薄いりんごのパイはこの時初めて見ました。
パフペイストリーの上に薄切りのリンゴをのせて焼いてあるだけのとてもシンプルなものだったのですが、バターたっぷりのパイ生地とフレッシュ感が残るリンゴ、素材それぞれの味が感じられてとっても美味しくて感激してしまったのです。
その味が忘れなれなくて、今回チャレンジしてみました。
使うリンゴはこちらの2種類
左のツヤのある真っ赤なリンゴが”紅の夢”という名で、中の果肉まで赤いという綺麗なリンゴです。
中も外も赤いリンゴというのを一度食べてみたかったのです!生で食べてみると酸味があって爽やかな味です。
右が”コックスオレンジピピン”、名前の通りオレンジ色に熟したこの実は香りも抜群、ほどよく酸味も甘みもあって生食も加熱も両方いけちゃう素晴らしいリンゴです。
昨年初めて食べて気に入ってしまって今年も注文しました。
そんな素敵なリンゴを2つとも使って、2色のりんごパイにしたいと思います。
粉とバターを合わせてパイ生地を作り、丸くのして、端を織り込んでピケをします。
ストラウドで食べたパイは生地とリンゴの間におそらくリンゴのピュレが敷いてありました。それを参考にして今回はピュレではなく前に作っておいたブラムリーアップルのジャムを薄く塗ってみました。
その上にスライスした紅の夢とコックスを並べていきます。
リンゴの上にグラニュー糖をまぶし小さく切ったバターをのせて、オーブンへ入れてこんがりと焼きます。
焼き上がったら仕上げにアップルジュレを塗ってツヤ出しします。
2色のリンゴを使ったアップル・ガレットの完成です♪
ほんのり赤いリンゴが可愛らしい見た目にしてくれています。
ピザみたいにカットして、いただきます!
パイ生地が湿気ることなくちゃんとサクサクにできました。
紅の夢もコックスも酸味のあるリンゴなのでグラニュー糖をまぶして焼いていても甘ったるくなく、下に敷いたブラムリーのジャムとも合わさってジャムの甘さとリンゴの爽やかな酸味が口に広がります。おいしい~
ストラウドで食べた味と比べると、私が今回作ったものは間にジャムを挟んだことで酸味や甘みなど味わい的にしっかりとしたアップルパイとなっています。
ストラウドで食べた味に近づけるなら、ジャムではなくリンゴのピュレを使用するべきでした。そのほうがフレッシュ感と素朴さが出たのではないかと。
ジャムベースでもこれはこれで美味しいのですが^^
今回自分は生地も手作りしましたが、それこそ時間がなければ冷凍パイシートを使用して上にスライスしたリンゴをのせて好みで砂糖とバターをかけて焼くだけ!レシピ要らず!とっても簡単なパイでその上うまい!すばらしい事しかないパイです。
またリンゴが残っているうちに再チャレンジしてみたいと思います^^