イギリスのスコーン、日本のスコーン

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「イギリス菓子が好きなんです。」と自己紹介の時などに言うと、
「イギリス菓子って?何があるの??」とよく言われます。
「えーと、スコーンとか~・・・です。」「ああ!スコーンね!知ってる!」と言ってもらえるイギリス菓子の王様的存在、スコーン!

 

イギリスでティールームに行った時は必ず注文して食べていました。
日本のホテルで食べれるようなしっとりとしてリッチなスコーンや、これは完全にパンだ!というもの、ビスケットに近い固めのものなどお店によって様々でした。

スコーンにはクロテッドクリームと呼ばれる乳脂肪が60%以上のバターと生クリーム中間の様なクリームとジャムをたんまりつけて食べるのが最高においしいのです。

 

日本に帰ってきて一番恋しいのはあのイギリスのスコーン!
たっぷりのクロテッドクリーム!

日本に帰ってきてあのイギリスのスコーンを食べたくて食べたくて、色々と配合を変えて作ってはみたのですが、何か違う・・・
根本的な素材の違いが大きくて、特に味の決め手になる小麦粉が全く違うのが絶望的でした。

現地でスコーンを教えてくださった先生いわく、日本の小麦粉は粒子が細かくイギリスのは粗い、含まれるグルテン量も違うので出来上がりの食感が変わるとのことした。比べてみると色もイギリスのほうが黄色っぽく出来上がりの粉の香りや味を強く感じます。

そんなこんなで”小麦粉”という課題をクリアすべく、色々と粉を変えて作っている間に、
ここは日本で、日本の風土が育てた小麦があって、バターがあって、イギリスというものにこだわり過ぎずそんな日本の素材の味を最大限に活かして美味しく作ることが大事なんじゃないかなと思うようになりました。

そう考えるようになってからは、自分が作るスコーンにちょっと自信が持てた気がします(笑)

 

究極のスコーンとは私にとって永遠の課題ですが、「スコーンってぼそぼそしてて苦手だったけど、これはおいしいね!」と言ってもらえると本当に嬉しいです。
そんな”おいしいスコーン”をこれからも研究して作っていきたいです。

 

 

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