イギリスのクリスマスに食べるお菓子、ミンスパイ
サクサクとしたショートクラスト生地に、ミンスミートと呼ばれるドライフルーツがたっぷりと入ったパイです。
クリスマスの時期になるとイギリスではスーパー、カフェなど飲食店どこにでもこのミンスパイが並べられていて、オーソドックスなものだと上面もすべてパイで包んだ物ですが、最近は Star topped Mince Pies と呼ばれる上に型で抜いた星などをのせるスタイルも見られます。
私がイギリスで初めて食べたミンスパイはかなり苦い思い出で、ショッピングモールの中にあるカフェで星形の可愛い見た目に惹かれ、わくわくしながら食べてみたら・・・マズイ・・・
何故かあんこみたいな味がする。おいしくない・・・と手のひらに乗るサイズの小さなパイ一つもたいらげられない、一口でギブアップな衝撃の味で、それ以来トラウマになり別の店の物を試してみる気にもなれず、”ミンスパイ=まずい” というイメージで初めてのイギリスでのクリスマスは終わりました。
そして翌年のクリスマスに何を食べてもはずれのないお気に入りのティールームで、ここなら大丈夫なはず!とミンスパイチャレンジしてみたら、おいしい~!
やはり色々と試してみるのは大事ですね!それからはミンスパイが好きになり、今年自分で作ってみることにしました。
まずは中に詰めるミンスミート作りから。
Mincemeatという名前をみると直訳するとひき肉ですが、今は肉は入っておらずドライフルーツやリンゴにナッツを細かくしたものを使います。
イギリスのトラディッショナルなレシピですと、フルーツやナッツの他にshredded suetと呼ばれる細かい牛脂を使います。
イギリスでは加工用の便利なものが売られていますが、日本では手にはいらないのでお肉屋で牛脂もらって代用!というほど簡単なものではないようですし、油脂はバターを使いました。
レーズン、カレンツ、クランベリー、オレンジピール、レモン、それにフレッシュのリンゴとフルーツたっぷり!ナッツも加えて、バターと砂糖、たっぷりのスパイスを加えて鍋で火にかけて煮ていきます。最後のラムやブランデーを混ぜてビンに詰めて出来上がり。
しばらく冷蔵庫で寝かせて味を馴染ませます。
調べてみると色々なレシピがあり、きっと私が初めて食べたあんこ風味ミンスパイも何かあんこの味に近い食材が入っていたのかもしれません。
ショートクラスト生地をタルト型に入れてミンスミートを入れて、星やツリー型でフタをして焼き上げます。
仕上げにちょっと粉糖を振るってみました。
ミンスパイはたっぷりのドライフルーツにたっぷりのスパイスが使われたお菓子なので、いかにもイギリス!という味です。
ややパンチが強い味なので二口くらいで食べられる小さめのサイズで焼きました。
合わせる紅茶はこれもスパイスが入ったクリスマスティー
昨年オリジナルクリスマスティー作りを教えてもらったので、今年は自分で作ってみました!
スパイスの配合が難しくて、昨年のはあれもこれもと欲張って入れたらえらいこっちゃな味になってしまったので、今年はちょっと控えめに。
クリスマスティーにミンスパイ
日本でもちょっとイギリス気分なティータイムが出来ました。