Lake District 湖水地方の旅②

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ベアトリクス・ポターの家のあるHill Topを目指す旅です。

ヒルトップまで行くルートは、
・ウィンダミアがらボウネスまで歩き、フェリーに乗って湖を渡り、バス&歩きでヒルトップへ
・ウィンダミア→アンブルサイド→ホークスヘッド→ヒルトップとすべてバスで湖畔をぐるりと廻る
この二択のルートになると思います。
今回はフェリーに乗って行くルートで行きました。

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ウィンダミア駅から道をずっと下って行くとボウネスと呼ばれるウィンダミア湖畔に出ます。20分位の道のりですが、ずっと下り坂なのでおみやげ屋さんを見たりしながら楽々歩いて行けます。
すると湖畔にあるBowness Pierというクルーズ船が出ている船着場に着きます。
ここから出ている船のほうが立派なのでついついこの船に乗りたくなってしまいますが、ヒルトップへ行くにはこの船着場ではなく、湖畔を目の前に左へと続く道をずーと30分くらい歩いていきます。
湖畔沿いを歩いていけば良いので簡単です。ヨットハーバーを通りすぎてちょっと森っぽい所を入って行きます。

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そうするとFerry Nabという車や人を対岸へ渡すだけの簡素なフェリー乗り場へ着きます。
観光船ではないので乗船代はたったの50ペンス!安い!

そして対岸へ渡ったら写真にも移っていますが525番のバスに乗るとヒルトップまで行くことができます。
バス停は停船所の直ぐ側なので迷うことはありません。
しかし、バスは本数が少ないので必ず事前にネットでタイムテーブルを調べてから行くことをオススメします。

今回ちゃんとバスの時間を調べてそれに合わせてフェリーに乗ったら、ちょうど525番バスもフェリーの乗るところで、あいにくの雨模様でびしょ濡れになっていた私達を見てバスの運転手さんが「ヒルトップまで行くんでしょ?じゃあもうバスに乗っちゃいなよ。雨宿りもできるし^^」と!やさしい~~~!
そしてバスに乗ったままフェリーに乗ったことでフェリー代免除になったというダブルラッキー。

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その後、別の日本人の観光客の方とバスをご一緒し、またもや親切なバスの運転手さんがそんな日本からはるばる来た我らに、「ここからの景色が湖水地方らしいとっても素敵な景色だよ。」とベスト写真スポットにバスを途中で止めて案内してくれるという、もうこの人は親切の塊なんじゃないかと思うくらいにいい人で感激してしまいました。
なんだか普通の循環バスが気の利く運転手さんのおかげで、ピーターラビット好きの日本人プチ観光バスの様な感じになり、ほっこり気分です。

そのままバスに乗っていればヒルトップまで連れて行ってくれます。

 

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また、対岸へ渡ったフェリーの船着場から遊歩道のフットパスを歩いてヒルトップを目指すルートもあります。
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このような木の看板が掲げてあるので、その矢印の方向へ歩いて行けば良いだけです。

これは簡単~!
と思いきや、これが苦難の道でした・・・。

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まずはじめに船着場から左に曲がらないといけないところを間違えて右へいってしまい、湖畔沿いを「素敵ね~」などとのんびりと散策

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牛に出会ったりしながら意気揚々と歩いていたのですが、30~40分歩いた時に、
あれ?これ間違ってない??と気がついて船着場まで戻ることに・・・。

看板を読み間違えて一時間以上のロスをし、またFootpath , Hill Topと描かれた看板を目印に歩きめたのですが、

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古城跡へと連れて行かれ、なぜがグルっと一周させられ、また元の場所に戻されるという「???」な自体に。

フィットパスの看板に弄ばれている感に疲れがどっと押し寄せて、もうヘトヘトに・・・
しかも休めるカフェやお店など全く無く、そんな中ポケットに手を入れたら
ウィンダミア駅近で買った ” Kendal mint cake “ が!!!

このKendal mint cakeケンダルミントケーキ、湖水地方のKendalという町の名物らしく、湖水地方ではどこでも買えます。
ケーキという名が付いてはいますが、見た目は真っ白な板チョコ型で、味はミントと砂糖を固めましたという感じの落雁のようなホロリとした食感のものです。
そしてこの味・・・食べたことある!おばあちゃんからもらうあの謎の三角形の薄ピンクや薄ブルー色したハッカ糖だ!なつかしい~!

そしてなぜポケットに入っていたかというと、この時通っていた語学学校の講師から、「湖水地方へ行くならケンダルミントケーキを買うといいよ。名物だから。登山のお供にケンダルミンツ!!」
と熱く勧められて、へ~、そうなんだ~、となんとなく駅前で購入していたのでした。

ヒルトップを目指してもう歩くこと2時間以上、ヘトヘトになった体に、ケンダルミントをひとかじりすると・・・
ミントのサッパリとした香りに砂糖の甘さが疲れを取ってくれる!そして口に含む度に思い出されるあの時のおばあちゃんの笑顔・・・癒される・・・!
あ~、ありがとう、ミック!(講師の名前) あなたは我々の命の恩人だ!

と、ケンダルミントとミックとおばあちゃんとの思い出のおかげで元気を取り戻し、さらにフットパスの看板を目印にめげずに進みます。
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草原の間をどこまでも続きそうな真っ直ぐな道を進みます。

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澄んだ川が自由に走り、その上に小さな木製の橋がかかっています。
なんだか赤毛のアンの世界のようです。

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草原を歩いて行くと整備された道に出て、可愛い教会が見えてきます。
ああ、これはバスに乗ってヒルトップを目指した時に運転手さんが見せてくれた景色に建っていた教会だ!
こうして間近に見ることができたのもがんばって歩いて来たおかげです。

Hill Top という名前だけに目的地は丘の上にあるらしく、最後はずっとなだらか上り坂でした。

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そしてようやくヒルトップに到着です!

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頑張ってヘトヘトになりながら歩いてきて着いたこの場所は、花が咲き乱れていて天国に来たような気持ちです。

家はベアトリクス・ポターの過ごした部屋そのものが保存されており、チケットを買って入場します。
たいていは入場制限がかかっていてすぐには入場はできず、自分の番号が来るまで待つことになります。

ですがいくらでも時間つぶしはできます。
家の周りのお庭や、敷地内にあるピーターラビットのショップは出入り自由ですし、
ヒルトップはとても小さな集落なので簡単に散策できて楽しいです。
またホテルもあって、そこでティータイムを楽しむこともできます。
そのホテルのお庭から小さな湖まで続く散歩道があり、その湖できっとポターも散歩したりスケッチをしたりしたんだろうなぁと想像しながら散策するととても楽しいです。

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お庭にはピーターや羊が住んでいて、その可愛らしい姿を眺めているだけで時間はあっという間に過ぎてしまいます。

 


今回のウィンダミアからヒルトップまでの道のりです。
歩きとバスの両方を経験してみて、個人的にはフェリー後にバスでヒルトップへ行くルートをオススメします。
フットパスを歩いて行くのは素敵な景色にたくさん出会えるのですが、玄人向けです。挑戦する時はぜひケンダルミントをポケットに!

 

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