ハーブティー用のヒースの花をいただきました。
美肌美白効果があり、シミ・そばかすにも効果があるのだとか。日差しの強い夏にはピッタリです。
私がヒースと出会ったのはイギリス滞在中にヨーク(York)へ旅した時でした。
ヨークの街から北へ進むとノース・ヨーク・ムーアズ(North York Moors)国立公園があり、ムーアと呼ばれる広大な荒野が広がっています。
ヨークからウィットビーという港町へ向かう途中、バスの車窓から見たその荒野の景色は壮大なものでした。
バスがしばらく走ると、紫色に染まった丘が見えてきます。
あの紫はなんだろう?と思っていると、バスはどんどんとその紫のエリアに入っていきます。
そこに広がっていたのは群生したヒースの花でした。
初めてこの景色を見た時にビックリ&大感動!
ああ、天国はここだったか!と一瞬で心を奪われました。
和名ではエリカ、英名ではヒース(Heath)またはヘザー(Heather)と呼ばれています。
高さは膝下くらいで、正直ちょこっと一株咲いている程度では素通りしてしまいそうな地味な印象の花ですが、よく見るとたくさんの鈴を付けているようでとても可愛いです。
そんな小さな花が群生してこんなにもインパクトのあるすばらしい景色を作っています。
ヒースと言ったらブロンテの「嵐が丘」が有名でしょうか。
一度この映画を見たことがあるのですが、なんだか難しくて途中でリタイアしてしまった思い出があります。
そんな途中リタイアしたくせに嵐が丘の舞台となったハワースにも足を運んだことがあり、その時はちょうどヒースが終わってしまっていて、ただただ荒れた原野が広がるばかりでした。
ヒースが咲いている時期と咲いていない時期ではずいぶんと同じ荒野でも印象が変わってくるようです。
どこまでもどこまでも続くヒースの丘
紫色の絨毯が続きます。
そんな荒野にも羊が放牧されています。
ヒースを食べて暮らしているのかな?
この景色は一度みたら忘れることはできません。
忘れられず、イギリス滞在中に2度も見に行ってしまいました。
ヒースが咲くのは8月の中旬ごろだそうです。ムーアにはヒースが咲く野原を歩けるフットパスもあったので、ゆっくりと花畑を散策するのも良いかもしれません。夏にイギリスへ行かれる際は絶対に観てきて欲しい景色です。
そんなイギリスの夏の思い出を思い出させてくれたヒースティー
ヒースの花とカモミールと緑茶をブレンドしてみました。
あ~、またあの紫に染まった丘を歩きたいなぁと思い出に浸ったティータイムでした。