スティッキー・トフィー・プディングを初めて食べたのは湖水地方のティールームでした。
その名前からしてとっても甘い物なのだろう・・・と注文するのに勇気がいるメニューでしたが、プディングの中で一番美味しいをいう噂を聞いていたので名前にビビってないで食べてみなければ!と挑戦したのでした。
運ばれてきたスティッキー・トフィー・プディングはチョコレートのような濃い茶色のスポンジにとろりとしたいかにも甘そうなソースがかかっており、名前に違わず激甘そうな物が運ばれてきた・・・と思って恐る恐る一口食べてみると、甘い!でも予想していたほど甘すぎず、そしてすんなりと受け入れられる味。これは噂通りに美味しい!とあの時の感激を今でも覚えています。
上の写真はRyeのティールームで食べたスティッキー・トフィー・プディングです。
どこで食べてもほどよく温かい状態でサーブされ、とろっとしたトフィーソースの他にトッピングにアイスやクリームをのせることができます。
こちらはなんとクロテッドクリームのせです。さすがにこってり&こってりでこれを食べたら夕飯はいらないです状態になります(笑)
ティールームやパブはもちろん、洒落たイタリアンのお店にも置いてあり、イギリスでのこのプディングの愛されっぷりが窺えます。
そんなみんなが大好き、私も大好き、スティッキー・トフィー・プディングを作ってみました。
このプディングにはデーツというドライのナツメヤシを入れます。
私はこのデーツの存在をイギリスへ行ったことで初めて知って、初めて食べました。
ホームステイ中にホストマザーから女性にとっても良いのよ♪お食べなさい♪と勧められ、食べてみたら、Oh・・・苦手な味・・・。ぼんやりした干し柿の様な味です。しかし毎日勧めてくるホストマザーにNOと言えない日本人代表の私は作り笑顔で毎日一粒食べていたのでした。
そんなデーツですがスティッキー・トフィー・プディングの味の要、あの苦手な味もプディングに入るととっても美味しく変身します。
細かく刻んだデーツを熱湯もしくは紅茶で煮ます。今回は紅茶で煮てみました。
バター、砂糖、卵、小麦粉で作った生地にゴールデンシロップをいれ、柔らかく煮溶かしたデーツを加えて型に流して焼きます。
焼いている間に、バター、黒糖、生クリームでトフィーソースを作っておきます。
焼き上がった温かいスポンジにたっぷりとこちらも温かいトフィーソースをかけて、バニラアイスを添えていただきます♪
甘そ~と思わずにトフィーはたっぷりと、たっぷりと!かけるのが美味しい秘訣です。
スポンジだけを食べると黒糖まんじゅうのようなどこか懐かしい馴染みのある味で、デーツがまろやかさを出しています。そんなフワフワのスポンジにトフィーを染み込ませ、温かいプディングと冷たいアイスを一緒にいただくと最高です。
温かいデザートなので寒い冬向きかもしれませんが、私としてはいつでも温かいミルクティーと一緒にいただきたい大好きなイギリス菓子の一つです。