Fat Rascal * ファット・ラスカル


Fat Rascal ファットラスカルと呼ばれるこのお菓子はイギリスのヨークシャー生まれで、かの有名なヨークシャーにあるティールーム Bettys Cafe Tearooms の名物菓子となっています。


ヨークのベティーズのショーウィンドウに飾られているファットラスカル達

私はヨークへ行った時に初めてこのファットラスカルという名の菓子を知りました。
ショーウィンドウのど真ん中にいかにも名物です!と言わんばかりに飾られていたのですが、全くこの存在を知らなかった私はこのファットラスカル様を初めて見て、「なんだこの巨神兵フェイスの菓子は・・・怖い・・・」と、しばしショーウィンドウの前にハテナ顔で突っ立てしまいました。


ベティーズでお買い物をすると入れてくれる簡易紙袋にもファットラスカル様が。
イラストで描かれた物は愛嬌があり可愛らしいです。

そもそもこの Fat Rascal という名前をグーグル翻訳の力を借りて和訳すると、
脂肪の悪魔
と訳されて出てきます。
正直、第一印象が悪魔的な怖さを感じた私としてはある意味的を射ている回答です。
Fat は脂肪、油脂、太ったという意味で、Rascalは野郎、ごろつき、悪者などという意味でありますが、このFat Rascalという菓子の本来のネーミングは脂肪の悪魔などというダイエットの大敵!という意味ではなく、ふとっちょないたずらボーイという可愛らしい意味です。
1800年代からヨークシャーで伝統的に作られているこのお菓子はその名前から私の勝手な想像ですが、ヨークの母ちゃん達がいたずらっ子な可愛い我が子のためにおやつとして作ってあげたお菓子なんじゃないかなぁと思ったりします。

そんな可愛いファットラスカル様を今回作ってみることにしました。

 


作り方はスコーンとほぼ同じで小麦粉にベーキングパウダーとほんの少しスパイスを加え、砂糖と塩、そして冷たいバターを混ぜ込みます。
本場ベティーズの材料を参考として、混ぜ込む具はカレンツ、先日作った自家製のレモンピール、それとオレンジピールが入るのですが持ち合わせがなかったためこちらも以前作った自家製のママレードで代用しました。
具材を混ぜ込んで、卵と牛乳で生地をまとめます。
生地を丸く成形して目としてドレインチェリーを、口?歯かな?としてホールのアーモンドを中央に寄せるように(焼くと広がるため)飾ります。


目を模るドレンチェリーは赤が本場仕様のようですが、家に緑もあったのでグリーンアイな子&オッドアイな子も作ってみました。
本来はふっくらとした丸みのある菓子ですが、カリカリッとした物もおいしいのではないかと思って薄くビスケット状に成形したものも作ってみました。
それをこんがりと焼いて完成です!


焼きあがったファットラスカル君たち。
うーん、やっぱり怖い(笑)
しかし怖可愛いというやつでしょうか?だんだん愛嬌のある可愛い顔に見えてきた気がします。


分類としてはhot biscuits として温かくしたものをいただきます。
本場ベティーズでは温かい状態でバターと一緒に提供されます。

味はスコーンやロックケーキと似ていて外はザクザクとした食感に中はホロホロとしていて、ほんのりとスパイスが香り、そこにカレンツの甘さとレモンやオレンジの爽やかな香りがとても美味しいです。飾りとしてのせたアーモンドがカリッとした食感と香ばしさで良い!

薄くビスケット状に焼いたものも、こんがりザクザクでこちらも美味しい~。


お供は同じヨークシャーの紅茶のヨークシャーティーのゴールドを。
ゴールドのほうが香りが良くてミルクティー向きのこっくりとした味わいがこのファットラスカルによく合います。
ああ~、完全に私の心ははヨークへと飛んでいきます。
ヨークシャーティーの箱の絵柄にあるあのムーアに咲き誇るヒースの花の景色を思い出してしまいます。

話は少し変わりますが、1993年に公開された秘密の花園の映画を久々に見ました。
初めてこの映画を見たのはイギリス滞在中で、よくテレビで放送されていたものを何気なく見たのです。
その映像の美しさにすっかり虜になり、久々にたまらなく見たくなりDVDを買ってしまいました。
久々に見ても素晴らしく、冬のヨークシャーのムーアの寂しく悲しい風景から話が進むにつれて庭に花が咲き誇り、最後には紫色のヒースが咲き誇るムーアの映像は本当に美しい。
あ~、またヨークへ行きたい、あの光景を見たい、あのヒースが咲く荒野に身を置きたいと願ってしまいます。


怖可愛い&美味しいファットラスカルとヨークの思い出に浸るティータイムとなりました。

 

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