廃墟の修道院に見守られた港町 Whitby

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北海に面した港町のウィットビー(Whitby)へやって来ました。
ウィットビーへはヨークから840番のバスで約2時間ちょっと。やや長めのバス旅になりますが、途中に通る広大なノース・ヨーク・ムーアズでは夏には荒野が一面ヒースの花に包まれる絶景を見れるので2時間なんてあっという間に経ってしまいます。

ウィットビーは小さな港町ですが見どころが満載の町なので、レストランやおみやげ屋さんや可愛いショップがたくさんあり、広場で大道芸が行われていたり観光客で賑わっています。

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船着場では地元っ子や観光の子供たちが釣りをして楽しんでいます。
何が釣れるの?と聞いてみたらバケツにカニがたくさん入ってました。
どうやらみんなカニ釣りを楽しんでいるようです。私も一緒にやりたい。昔やったザリガニ釣りを思い出します。

賑やかな繁華街から入り江を挟んだ対岸へと渡ります。
写真を撮り忘れてしまったのですが、入り江に掛かる橋は船が来ると真ん中で割れて持ち上がる可動橋になっていて面白かったです。

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対岸へ渡るとこちらも賑やかで可愛い通りが続いています。

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どこもかしこも入りたくなってしまう可愛いお店がたくさんです。

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町並みも素敵すぎて、ついつい立ち止まってしまいます。
細ーーい路地に可愛いお家

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大変プライベートなものを撮ってしまって申し訳ないのですが、
こういう石造りの家の庭に紐で花柄のカラフルな洗濯物を干すという光景に憧れてしまいます。

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賑やかな通りを過ぎて丘の上を目指して坂道を登っていきます。

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見晴らしの良い所まで登ってきました。

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ウィットビーの町です。
オレンジ色で統一された屋根が鮮やかで明るい雰囲気です。
ちょっとイギリスではないような景色です。

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海側は北海へと繰り出す入り江が見えます。面白い形です。

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対岸にはイギリス海軍で海洋探検家でハワイを発見したというキャプテン・クック像が建っています。
縁の地であるウィットビーには博物館と銅像が建てられていて、町の観光名所の一つです。
時間がなかったのでその像がある対岸まではいけなかったので、遠目で拝見させていただきました。

 

そして丘の上へと到着すると、今回の目的地に到着です。
私がイギリスへ来たら絶対に行きたいと思っていた念願の場所です。

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ウィットビー・アビー(Whiby Abbey)
657年に設立され、今残っている建物は13-16世紀に建てられた修道院跡です。
時代により修道院は閉鎖し、その後第一次世界大戦に攻撃を受け廃墟となってしまったそうです。

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修道院跡がある場所まではズラズラっと墓石が並び、小さな教会が建てられています。

この廃墟と無数に建つ墓の不気味な光景から生まれたのがあの小説ドラキュラだそうです。

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いかにもドラキュラ伯爵がいそうな雰囲気です。
もっと天気が悪かったり霧がかかったりしていて、自分一人しかいなかったら怖くて逃げ出すこと間違いなしです。

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そんなドラキュラ縁の地を抜けるとウィットビー・アビーへのチケットオフィスがあり、修道院の歴史を学べる資料館とお土産販売所、そしていざ見たかった廃墟の修道院へ。

なんていったて13-16世紀に建てられて廃墟になっているというのだから見学するのも厳重なのかしらと思いきや、かなりフリーな感じです。
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敷地内ではちびっ子向けの騎士?戦士?体験が行われてました。
ほのぼの~

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昔は綺麗で豪華なステンドグラスがはめられていたのでしょう。
今は青空のステンドグラスです。

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おさわり自由、柱に腰掛けてロマンに耽るのも自由!こんなにも自由に見学できるなんて素晴らしい!

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どこから見ても美しいです。
廃墟になってもこんなにも美しさと気高さが残っているなんて本当にすごいです。

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ここがこんなにも魅力的なのは建物だけではなくて、周りの環境も影響しているように思います。
廃墟になって今でも入り江の直ぐ側の丘の上に建ち、漁師たちの道標として、シンボルとして町の人達から愛されています。

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もうずーと見ていられる、見ていたい気持ちでいっぱいなのですが、お腹もすいてきたので(笑)、町に戻りたいと思います。

 

 

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町へ戻り、昔ながらのファッジ屋さんも気になったのですが、

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やはり港町に来たのだからフィッシュ&チップスでしょう!
橋を渡ってすぐのところにあるHadleys Fish Restaurantという店に入ってみました。
お向かいにもフィッシュ&チップスのお店があって、そちらも大繁盛だったのですが座ってゆっくり食べれそうなこちらにしました。
魚の大きさが大中小と選べて、レギュラーでもきっとやばい大きさに違いないと思ってスモールサイズにしてみたのですが、スモールでも手のひらより大きいこのサイズ!小にしてよかった~
味はさすが漁業の町、生臭さが全く無くホクホクとした身が美味しい!
付け合せもポテトの他にマッシュしたグリンピースと王道の組み合わせが嬉しいです。
塩と胡椒とモルトビネガーをかけてペロッと美味しくいただきました。

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そしてティールームも行きましたよ♪
町には何軒かティールームやカフェがあってどこに入ろうか迷ったのですが、アビーの近くのお店にしました。
ケーキはどれも手作りであま~い濃厚な味で、紅茶と合わせてこのいい意味での野暮ったさ、これぞイギリスの田舎のティータイムだな!と大満足です。

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シンプルな銀色のポットのティーセットでのお茶も良いですね。

 

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美しい修道院跡、町並みも綺麗、人はフレンドリーで優しい、食べ物も昔ながらの美味しさ、もう大大大満足のウィットビーの旅でした。
日帰りできてしまうくらいの大きさですが、できれば泊まってゆっくりと散策したい居心地の良い町です。何度でも訪れたいです。

 

Whitby Abbey

 

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以上でヨークシャーの旅は終わりです。
ヨーク、ウィットビーと巡った旅の最後に空に虹が出ました。

 

2件のコメント

  1. みっちー

    accoさま
    私も壁だけになったお城や教会などが大好きです。ハイジの冬の家を思い起こさせるからかしら?
    ウィットビーアビーも素敵ですね!
    こんなに広大な土地を広々とアビーと一緒に残しているのもいいですよね。

    私が気に入っているのはCorfe Castleです。
    https://www.nationaltrust.org.uk/corfe-castle
    道路を車で走っていると村の真ん中にどどーんと姿を現し、圧倒されます。
    お城周辺の村もとても可愛らしくて素敵なところです。

    • acco

      みっちー様
      私も自然と廃墟が融合した景色が大好きです。
      ウィットビーは気に入って2回も行ってしまいました。

      Corfe Castle素敵ですね!
      ああ~、ぜひ行きたいです♪
      acco

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